家を建てたくても,すぐには建てられない土地でした

  • 2020年12月16日
  • 2021年1月17日
  • 土地

30坪の平屋を建てることになり,無事に良い土地も見つかりました。これですぐにハウスメーカーと契約して建設が始まる,そう思っていましたが,そうはいきませんでした。

厄介な砂利道に面した土地

ハウスメーカーの営業さんに見つけてもらった土地,約150坪の大きな土地。しかもほぼ長方形で形も良い。さらに真っ平。建設にはうってつけの土地に思えました。しかし,土地に面している道路が非常に細い砂利道。これが厄介でした。

わたしはこれまで建設等には全く関心がなかったので,建築に関する法律のことは全く知りませんでした。どうやら家を建てるには,その土地が道路に面していること(これは当たり前),しかもその道路の幅が4メートル以上なければならない,さらにその道路に2メートル以上接していないといけない,ということらしい。

見つけた土地に面する道路はどう見ても幅が4メートルはない様子。どうするのか。建てられないのか。

細い道に接した土地に家を建てるにはセットバックが必要

でも,こうした土地はたくさんあるようで,こうした土地にはいっさい家を建てられないとなると,大変です。そこで,「セットバック」なる救済方法があるようです。わたしはこの度,初めて聞いた専門用語。業界ではよくあることなんでしょうが,わたしは知りませんでした。

「セットバック」とは,土地に接する道路が4メートルとなるように,自分の土地を後退させること,のようです。つまり,自分の土地の一部を道路とみなす必要がある,ということです。道路とみなされた自分の土地を「みなし道路」と言うようです。

幅が4メートルということですが,正確にはその道路の中心から2メートルとなるように後退させればよくて,これは道路の反対側の土地でもセットバックして,向こう側で2メートル,そしてこちら側で2メートル,合わせて4メートルの道路となるようにする形です。

セットバックしても全く問題なし

それで,自分の土地でもセットバックすることになったのですが,先にも書いたように,土地はほぼ長方形。しかも,その細い砂利道に18メートルほども接している。たとえ0.5メートルセットバックするにしても,0.5×18=9㎡ も自分の土地を道路として提供する必要があるということです。

これは結構な広さ。3m×3m 分の土地です。でも,セットバックで土地がとられるのはいやです,とは言えません。法律で決まっていることですから。しかも,土地は150坪ほどもあり,そこに一人で住むわけですので,自分としては全く問題ありませんでした

この道が道路じゃなかったなんて

しかし,問題は道路の幅だけではなかったのです。これは後日ご紹介するハウスメーカーとの契約後に明らかになったのですが,何とその砂利道は道路とみなされていない道だったようです。

そんなことがあるとは。だって,その砂利道の奥には家があって,人が住んでいます。その道が道路でないなら,その家は道路に面していないことになるのでは?理由はよく分かりませんが,昔から建っている家に関しては,現在の法律が適用されないのかもしれません。

ここでも営業さんが助けてくれました

そこで,パパまるハウスの営業さんも急いで確認してくれて,ある土木事務所が道路認定を出すことになっているのでそこに認定を依頼してくれました。認定が出るまで数週間待ちましたが,晴れて問題なく家を建てられることになりました。

さらに,営業さんはその砂利道を使用する許可をご近所さんすべてに取ってくれたり,いろいろなことをしてくれました。前にもご紹介しましたが,世話好きな営業さんで大変助かりました。

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では,間取りもほぼ決まっていたので,土地も決まったら,いよいよハウスメーカーとの契約です。次回以降,その点をご紹介していきます。